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2017年10月

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私のいる組織では2か月前ぐらいに次のポジションの面談があったようです。
私は別の契約ですので、この面談はありません。
あ、人事計画評価表ださなきゃ。。やべ。(今週末にやりましょう!)


で、ボスもいよいよ次の移動先を探しています。
各機関にもよると思うのですが、一度プロフェッショナル(通常Pレベルの意味)になれば、うちの機関は一生なんらかしらの仕事につけるそうです。P2はJPOのエントリーで、その先P3になるのがかなり大変。機関によっても異なり、うちの組織はいまはP2でエントリーできればかなり生き残れるそうです。

で、何が起きるかというと、P3に大量の人材が集中するそうです苦笑
でも、Pレベルはお給料も年金も5年勤めればでるので、正直相当安泰。

人によっては、P3の底辺争いなんていうそうです苦笑

うちのボスは超優秀なんですが、なぜかいまだにP3です。本当にP4レベルならぜんぜん昇進できると思うのですが、10年以上人道支援の現場ばかり渡り歩いています。現場が本当に好きだそうです。
民間企業やJICA、国連機関といろいろな組織で働いてきて、様々な上司と働いてきましたが、今の上司が一番優秀だと思います。人間性も最高だし。仕事も恐ろしくできます。学ぶこと多し。

上司の逸話は数々とあるのですが、時間があればおいおいとブログで綴っていきたいです。


ひとつあげるとすると、任国のある地域の支部長をされていた時に、秘密警察に毎日2名ほど尾行・監視されたそうです。肝っ玉が据わっているボスはその二人をすぐに家に呼んで、こう説明したそうです。

俺は隠れないし、秘密もなにもない。だから、尾行などせずにいつも一緒に移動しよう!

ということで、秘密警察が護衛官になってしまいました。

秘密警察は現地で絶大な権力を持っています。なので、ボスは彼らを味方?チームに引き入れ、どこに行くにも逆にフリーパスになったそう。また、先に行き先を連絡して、いろいろと問題がおきないように事前に彼らを通じて関係各所に伝達とかもやってもらうようになったそう。

あのチームはよかったなーと思い出し笑いしていました。苦笑。

豪胆で緻密、怖くて優しい、とても家族思いのボスで、なによりチームプレーを大切する人です。

この1年強で、様々なことを学んだな。

でも、彼はもうすぐ、たぶん一か月か二か月以内には事務所を去ると思います。

また、次の現場へ移動になるのでしょう。

私もいろいろな勉強をしたので、恐れず彼の後釜に自分から手を挙げたいと思っています。

P3の10年選手がやるポジションなんすけどね汗汗汗

ま、自分も時には豪胆に、なんでもチャレンジしていきたいと思っています。
一方で、元の機関に戻ることも検討しているので、来年の今頃はどこにいるのかなーーー。
アフリカ、アジア、日本のどこかだと思いますが、いい1年になるといいと思います。

最後は全然ボスの話になってない。











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今日は地域・エリアで一番重要な月例会議があり、議長を務めました。

この会議は、地域の人道支援の援助協調を行う最高意思決定・調整を行う場で、紛争のある国・緊急人道支援が必要な国では、首都にその調整機関があり、その下のラインで、この地域の会議があります。地域の全国連機関のヘッドとINGO,Local NGOのトップのみが参加する重要な会議です。

で、そもそも私は代理のときに数回参加をしていただけなのですが、以前からボスが私に経験をつませるために今後はすべて重要な会議はボスの代理で参加することになっていました。

で、地域の人道支援の調整は、UNOCHAという調整機関が指揮を執り、地域のヘッドがこの会議の議長を務めます。今回、たまには議長を変えて持ち回りでやりましょうよ、的な感じで、私の機関にその議長役が回ってきて(というか断れなかった苦笑)、私が議長を務めることになりました。

議長の役目ってなんでしょうね。議事進行をする人でしょうか。

実は前月の会議に出席したときに指名を受けた時点で、相当憂鬱だったんですが、前日にボスから、俺はお前のベビーシッターじゃねーから、会議にはでねーからなとがつんと言われ、その通りだ、しっかりせねばと気合を入れなおし、今日は会場に一人一時間前に登場して、会議の準備をしましたw

会議の準備と言っても、会場にはすべて必要な議事録、出席表、飲み物など、必要なものはしっかりと用意されていて、OCHAの議事運営能力の高さを伺うことができました。

そして、会議の前にOCHAのヘッドからアドバイスをもらいました。

議長で大事なことは、flowだ。最初から最後までのflowを意識してやってくれ。

なかなか渋いことを言います。おっさん。

そして、会議が始まりました。

俺はいかないといっていた、上司はエリアセキュリティーオフィサーとかなんとかで、会議に出席です。こういうUNの役割はいっぱいあって、よくわかりません苦笑

で、議長の挨拶をしたところで、周囲を見回すと、顔見知りの各組織のボスたちが笑顔で微笑みかけてくれました。これが逆にとても緊張することに汗汗

ただ、議事進行役をすることで、議論のflowを大まかに追うことは非常にいい経験になりました。議長は、議論のまとめと、action planを明確にすることだと思っていたので、その仕事もできたと思います。一応最後の最後まではかなりうまくできたと思うのですが、一番最後にOCHAのボスが言ったことがよくわからず、少し恥ずかしい思いをしました。やはり、よくわからないときは、聞き直したほうが良かったです。

一番最後だけは失敗でしたが、全体的にはよく議事進行ができたと思います。ほかの同僚も何人かはおつかれさま!と声をかけてもらいました。

かなり重要な会議なので、自分にとっては一生に一度の経験でしたが、今回の経験で、やはり、会議の目的、趣旨、議論の流れなどを、議長の視点からみることによって、視野が広がったような気がします。また、実際に議長をやることにより、自分のプレゼンスもかなり高められたと思います。

またボスと一緒に会議に出ることはなかったので、ボスが、かなりまともな意見やサジェスチョンをほかの機関のボスにしていたのは、本当に勉強になりました。うちのボスは会社の中でも外でもすっごい偉そうですが、言っていることは非常にまともで、説得力があります。

帰りにボスと二人でいろいろ会議で発言することのvalueやインターナショナルスタッフとナショナルスタッフの違いについて、インターナショナルスタッフの意義などについてもいろいろと教えてもらいました。しっかりと会議で説明をすることにより、自分たちの活動がしやすくなるそうです。説明責任や透明化のようなことですね。うちのボスが来る前は、とにかくうちの機関の活動は非常に攻撃されていたそうです。今はほとんど文句を言われることはなくなりました。

事業のマネジメントだけでなく、スタッフの人材育成など、ボスから学ぶことは非常に多いです。

話がそれてしまいましたが、非常に楽しい経験でした。

今は自分の機関のセクターリードもしているので、そっちの会議運営ももっと頑張っていければと思います。



英語力

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さて国連機関で働く上で、どれくらいの英語力が必要なのか。

正直にいうと、native levelでないと超厳しいと思います。

インターナショナルスタッフのポジションは、現地スタッフのマネージメントをしつつ、上司のインターナショナルスタッフの調整、各国大使クラスのミッションのアテンド、セクターの議長など、vipの対応に粗相のないレベルが求められます。

なので、英語力は極めて高い必要があり、純ジャパにとって、かなりハードルが高いかなーと思います。

国連機関にも多くの日本人職員さんがいますが、インターナショナルスクール出身、もしくは高校、大学は英語圏の学校を卒業している方々が7-8割かという印象です。残りの2割は大学まで日本で過ごし、海外でマスター取得後にJPOから国連にエントリーされた方々で、このグループは英語力はnativeに劣るものの、地頭力とか人間性とか根性とか総合力、仕事力がめちゃくちゃ高く、国連に残ってサバイブしている印象を受けます。

さて、私はというと、純ジャパで協力隊、jica専門家、海外大学院、現在国連機関というキャリアですが、現場経験は豊富なものの、英語力が低く、総合力も低しと、国連でやっていく戦闘力があまりにも低いなーという残念な感想です。

ということで、日々戦闘力を上げるべく、英語を重点的に鍛えてはいますが、もう少し戦略的に次の就職先を検討しています。やりがい、競争、お給料、実績、プライベート、安定性など、色々な要素やプライオリティもあるので、今の英語力プラス専門性と経験で、活躍できるところがいいかなーと思っています。その後、また国連に戻るチャンスもあるかと。

ま、受けて受かったらやるしかないんですけどね。
というよりもまずは目の前の仕事を確実にやり遂げることも大切ですね。

そろそろ任地で一番ハイレベルの会議の議長役が回ってくるので、今の英語力で、どうやって乗り切るかが緊急の課題でもあります。

急にどでかいお仕事が回ってくるので、少なくとも最低限の英語力をあげる努力は必須です。

ちなみに今日はアメリカ人の同僚と会話をしていて、Lから始まる地名を言ったら、Russia?と聞き返されて、相変わらずlとrの発音がnativeに通じてねーと悲しい思いをしました。会議も超不安。でもやるしかないんだよ、お仕事だもの。

任地のご飯は安くて旨い😋

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日本には伝わらないこの国の病状

民主化のシンボルの彼女が今、窮地に立たされている。

一外国人が少数民族の暮らす街で生活し、その同僚たちから感じたことは、この国はとてつもない病魔に侵されていることである。

簡単な図式にすれば、民主化という名の実態は、未だに多くの実権が軍部にあるということ。
でも、みな、実態をみてみないふりをして、彼女の応援をしている。

要は未だにこの国は軍事政権みたいなものである。

政府軍が信用できない、役人が軍部の影響下にある事実。

生まれて初めて、移動ということに、役人、政治家、軍部から制限をされたのは、未だかつて経験のない闇の中にいる気分だ。


その闇の中で、美味しいご飯を素敵なレストランで食べたり、iphoneで自撮りする若者とのギャップ、敬虔な宗教観などが交じり合い、なんとも言いようのない不安定な社会を形成している。

美味しい餃子やまぜそばを屋台で楽しんでいるところで、ふと空を見上げると、戦闘機が大空を突き抜けて行く光景によく出会う。

この国はまだまだ闇の中。

希望の光を、本当の民主化を、同僚たち、友達たちが安心して、生活できる国になってほしいと切実に感じる。


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アフリカからアジアにきて、やはりアジアのローカル職員たちのレベルの高さには圧倒されています。

アフリカでもガーナでは国連機関の中のオフィスにいたので、そこの同僚は学歴などはみなさん優秀で、海外の有名大学の博士を取得された方々も多かったです。

でも、なんだろう。。。。みんな回りくどいというか、、、、正直仕事やりにくかったな。っていうかわがままな人多かったな苦笑


こっちは、もちろんみんなの上司になることもあり、気を使われていることも大いにありますが、正直能力や仕事のアウトプットにおいても、自分よりも上だなと思う人は、うちの組織以外にも同じ国連機関には多くいます。

みんな英語うまいし、論理的だし、もちろん現地語も堪能だし、あとは、、、数字に強いですね。エクセルのぶん回し方など本当にすごいですし。

この辺はさすがアジアの国にいるなーーと痛感するところです。
ま、アフリカはアフリカでいいところもいろいろありますが。

なんか書きたいことがセンシティブすぎて全然かけないので、周りくどい文章になっていますが、意外に国連組織に日本人の方が多いし、大使館関係者やほかの政府関係者の方などに、このブログの記事を読んでもらってしまうことが起きることもあったりして、、、、、めっちゃ書きにくい汗汗汗


もはや前の組織にいたときよりも書きにくいぞ。という状況なので、そんなに頻度は多くないですが、頑張って更新していければと思います。

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