JICA坪井専門家のセミナーに昨日参加しました。
ご存知Mr. Nericaです^^ ちなみに大学の専攻の大先輩でもあります。

坪井さんの記事


プレゼンが非常に上手でした。

1時間30分で130枚のパワーポイントを使い、一気にネリカ米について、特性、栽培方法、普及、魅力などについて、語られていました。

夢中でプレゼンを聞きながらすべてのパワポの画面を写真撮影しました^^
財産にします。

目から鱗だったのは、


農民に何が問題があるか?とインタビューなどをして、でてくる問題は多くの農民の技術力・知識力不足があるゆえ、正しい問題を共有できない。

この問題の本質は、インタビューをする側で、本当に農民が言っている問題が正しい問題かどうかの判断を聞き取りだけですませてしまうことである。

と、インタビュー側の問題を指摘されていました。

非常に深いです。

インタビューの多くは、やはり政府の関係者だったり、外国の研究者だったりするのでしょうね。

具体例だと、

よくある例

農家が、品種が悪くて、苗がすぐに枯れてしまうとインタビューで報告⇒品種改良が必要と判断する⇒JICAの支援で品種改良の技術センター建設

でも実際は

品種が悪くて枯れてしまったのではなく、苗を適正以上の深さで植えつけてしまった結果、苗が枯れてしまった。

なんて、ことが結構あるそうです。

この場合は、多額のODAで技術センターを建築しても、農家さんの収量はあがらない・・・・・・一方で、技術力のある専門家が一緒にその畑・田んぼに行けば、その場ですぐに農家さんが認識している問題と本当の問題のGAPがわかるそうなです。また、こういう問題の認識GAPは現場で非常に多くあるそうです。


そもそもの問題点を見つけるのって難しいですよね。

だからこそ、技術力のある現場型専門家が必要であると坪井さんは言っていました。

でも、日本人の専門家不足についても嘆いていましたね。
頭のいい人はオフィスにいて計画ばっかりしたがるって、酷評してたし苦笑

あと、国際協力って、国連で働くことばかり人気で現場で頑張る若者がいないっていう批判も苦笑

だから、坪井さんは協力隊員をもっともっとアフリカに派遣したいようでした^^
素晴らしい解決策だ!


しかも坪井さんは本当に現場が大好きなんでしょうね。
特に若い隊員さんたちと、泣き、笑いながら、現地の農家さん達と一緒に農業をするのが楽しくてしかたないという気持ちがとても伝わってくるプレゼンでした。

あと、ウガンダは気候や雨量の条件が整っているので連作が可能とのこと。
日本だったら、2年でたったの2回しか収穫経験ができないが、ウガンダだったら、その2倍以上の経験が積めるため、稲作専門家の養成にも適していると言っていました。

いいなー。

ま、コメより野菜なので、私はそっちで勝負しますが^^

人生の大半をアフリカのお米の普及に費やされた専門家の凄みを感じずにはいられませんでした。
それから、ネリカ米の3級の認定証ももらっちゃいました。

参加者のモチベーションをあげるのが、上手ですよね。

大変勉強になった、セミナーでした。