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2010年09月

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コーネルでは、学生が参加できる様々プログラムやプロジェクトがあります。
主に授業の一環として組み込まれているものが多いのですが、自分はこの冬休みを利用して、何か途上国でのロジェクトに参加したいと思っています。

この参加へのモチベーションは、今後もこの海千山千?魑魅魍魎?のInternational Developmentの世界でやって行く上で、先進国の人達と協調してプロジェクトを回していくことが必要になるからです。え?途上国の人達ではないのですか???と思われる方々もいらっしゃるかもしれませんが、この世界は意外に援助協調といったことが盛んに行われていて、先進国の人達同士でもチームを組んだり、ときにライバルだったり、情報をあげたり、もらったりとしたことがよくあります。よって、もし冬にプロジェクトに参加できれば、それはまたとない経験を積むよいチャンスになると思っているのです。

何より、また現場に戻れるのが楽しみなんですけどね!

ということで、既に一つのプロジェクトには自分としては珍しくプロポーザルをちゃっちゃと作って、参加への許可を頂きました。ただこれは授業の要素が非常に強いもので、自分でかなりの費用を支払って参加しなければいけません。基本的に自分のフィールドというと、すべて途上国になるので、その飛行機代などを自分で持つとなると、これが普通にしゃれにならない金額になります。

このプロジェクトの場合は、その高い費用の半分はプログラムの奨学金を頂けることになりました。それでも、、まだまだ高いので、他の奨学金やファンドと言われるものを現在色々と探したりしているところです。

ちなみに前回のプロジェクトの写真映像がyoutubeにUPされています。
2010年なので、今年のやつですね!

2010 International Agriculture and Rural Development (IARD) 6020


また、いま丁度真剣にプロポーザルを書いているのが下記のプログラムです。
コーネルSMARTプログラム

これは相当熱いプロジェクトなので、なんとかこっちに参加したいといま画策をしています。
しかもこれも航空運賃は自分もちなので、なんとかファウンドで賄おうと企んでおります。

さて今年の冬はいったいどこの国でどんなプロジェクトに参加しているのでしょうか???

もしくは、ファンドがとれず、どこにもいけないなんてことになっているかもしれません。
(いや別にいかない人もいっぱいるんですけどね。)

まーーとにかく、この冬のプロジェクトについては相当アグレッシプにチャレンジしていきます!
次回の報告をご期待下さい!(もちろん企画倒れも十分にありえます 笑)

アキュメンファンドのジャクリーーンさんと再会

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なんとも偶然かアキュメンファンドのジャクリーンさんとコーネルで再会しました!

いや、別にジャクリーンさんは俺のことなんで知らないんですけどね。

前回の模様はこちら

ちなみにジャクリーンさんはこんな方です↓コーネルのとこから無断借用。許してちょうらい。



今回もお約束の青い服を着て登場。

プレゼンの内容なんて、日本(英語でやられていたので)でもコーネルでも対して変わらないだろうと思いつつ、なにか違いがあったら面白いなと思い、夜の7:30まで待って、彼女のセッションに参加しました。

実際の内容は、時間も十分にあったせいか、非常に濃かったです。
ただ、今回はリーダーシップ関係のセミナーの一環とあってか、ジャクリーンさんもそれを意識して、コーネルの学生に向かってリーダーシップが大事と何度も説いていたのが、正直ちょっと。。残念でした。

でも、内容はやっぱりシンプルでいいですよ。

既存の援助やチャリティー(キリスト教などの影響が強い)では、やっぱり登場国の開発ってなんか上手くいかないよねと、ジャクリーンさんはいいます。

一報、すべてを市場(マーケット)に委ねても貧富の格差は広がってしまって、やっぱり上手くいかないよねとも続けてみんなに話しかけます。

大事なのは、富や裕福とか、そんなことではなくて、

一番大事なのは、

尊厳だと、彼女はいいます。


そうですよね。
日本人でも、アメリカ人でも、アフリカ人でも、ボツワナ人でも、〜人でも、とにかく、みんな尊厳ってありますよね。

もちろん、飢えから来る恐怖なんてこともあります。
誰もが正直者の世の中ではないのもわかります。

でも、このInternational Developmentの世界で、あまり強調されてこなかった、
途上国の人々にとって、もっとも大切なものはなんなのか、

ジャクリーンさんは彼女の言葉でそれを伝えていきます。

彼女の特筆すべきことは、途上国の人々の威厳を尊重するために、ビジネスというツールを使用したことです。

これもまた非常に大切なことだんだと自分は思っています。

ただ、一方でInternational Developmentの勉強を進めていって最近感じることは、上記のアプローチがすべてではなく、既存の援助機関や宗教団体の活動も一定の評価をする必要はあるでしょう。

やっぱりインフラはビジネスをするのに必要です。
途上国でインフラを作るには、もっともっと援助機関を利用したっていいんじゃないかと思います。


と、話が別の方向に行ってしまいましたので、話を戻すと、


ジャクリーンさんのスピーチが終わった後は、満員の聴衆のスタンディングオベーション(Standing ovation)。満員総立ちでわんやわんやの拍手が続きました。めっちゃわざとらしいですが、自分もやっておきました。


そして、質疑応答では、最後にコメントをしたちょっと不良っぽい男子学生(いまどきいないか?)とジャクリーンさんのやりとりが秀逸でした。

男の子『ジャクリーンさん。今日は来てくれてありがとう。すげー感謝してるよ。俺たちは酒飲んで、踊って、なんか適当なことばっかやってるけど。。。』

ジャクリーンさん『あ、大学生なんてそんなもんよ』

聴衆『大爆笑。。。』

男の子『いや、そんなすけど、やっぱりそんな俺達でも、今日のプレゼンを聞いて、やっぱみんながリーダーシップを発揮するっていうか、みんながやればちょっとなんかが変わるかな〜って。やっぱりそういうことが大事なんだって思いました』

ジャクリーンさん『はい。そう思って頂けてとても光栄です。今日はここにこれて本当によかったわ。』

ということで、ジャクリーンさんのコメントの後に、
会場からは、盛大な拍手が、そのぶっきらぼうな口調でコメントをした男子学生に贈られてました。

そのコメントを言った学生が、どっちかというと優秀な生徒って感じではなかったのが、これまたとてもよかったです。

それに対する、会場の反応は、非常にアメリカっぽいな〜と思った、今日のセッションでした。




野菜栽培原論のスタディートリップ その3

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前々回の野菜栽培原論のスタディートリップ その1と前回の野菜栽培原論のスタディートリップ その2に引き続き、その3に土曜日に参加してきました。ちなみに今回でこのスタデイートリップも終了。土曜日の朝から、しかもほとんど知らないアングラ生の中での厳しい状況でしたのでどうなることやらと最初は思いましたが、終わってみれば、最後には留学生仲間のクーン君と仲良しになれたのがよかったです。彼はトマトの遺伝子研究をやっている博士課程の学生なので、今後、中間テストとかでわからないことがあったら、どんどん聞こうと思いましたが、クーン君曰く、『実際のトマトの生産とトマトの遺伝子研究は全く違うから、、、、、』とちょっと弱気な発言をかましていましたが、まー大丈夫でしょう!

さてここで問題です!

下記の写真を参照下さい。


スティーブ教授からの問題です。
僕らも同様の質問をされました。
質問:なぜこのトマトはひび割れしてしまったのでしょうか?
ヒントはトマトの色です。
解答は最後に載せますので考えておいて下さい。





今回は1か所、巨大スーパーの野菜売り場の裏側を訪問。
その後、3か所の農場を訪問しました。

1か所目は、上述の写真にもありますが、訪問農園というんですかね、色々な農場アトラクションがあって、家族ぐるみで遊びにきてもらって、農作物を直販するスタイルの農場です。
ちょうどハロウィーンが近く、かぼちゃを一生懸命販売していました。

ここの農場の社長さん?オーナーの親父さんが言っていたのですが、

柔軟であれ!そしてあまりこだわりすぎるな!

30年前はもともと普通の野菜農家を開始した親父さんが今の家族に喜ばれる農場スタイルにしようとおもったのも、色々とやり方を変えていったうちに、いまのスタイルにたまたま行き着いたそうです。

農家の親父さんってなんか頑固で職人気質な人が多いと思いましたが、この親父さんは農家とビジネスを上手に合わせたやり方をされていると思いました。また家族みんなんで力を合わせてこの農場を切り盛りされているのも強みの一つだと思いました。

次の農場は、コーネルの卒業生カップルの新規農業者の圃場を訪問しました。
こちらを訪問していて、つい思い出したのがボツワナ時代の農場経験で、

そういえば、人がいない中、みんなで知恵を出し合って、色々とマネージメントのことについて一生懸命に仕事をしたな〜というか、雑草、販売、生産、、などなどやっぱり農場のマネージメントは大変で、その辺についても一度勉強したかったので、今回の訪問も本当にいい勉強になりました。

ちなみに、この先輩曰く、『コーネルでもっと圃場での野菜栽培について勉強しておけばよかった』と言っておられましたが、自分から見れば、そこそこ学校の勉強をやっておけば、後は実際の現場で思考錯誤されるほうが、いいファーマーになるんじゃないかと思うところもあり、あなた達は十分すげーよ!かっこいいよ!と言いたかったんですが、チキン(臆病野郎)ですので、その場もしらっとしておきました。

最後は、もうちょっと大規模の農場を訪問して終わり。

とくに最後の二つは、CAS農業といって、(何の略かはすんません、すぐにでてこないっす)、地元の購買者と提携をして、作物を作っており、作った野菜はその提携者に優先的に販売される仕組みです。これ、日本でもやられている手法なんですが、英語でも日本語でもよくしらないです。今度調べて、また書きたいと思います。

とにかく、本当にいいスタディートリップで勉強にもなったんですが、何より楽しかったです!
ロビン教授とスティーブ教授に感謝をして、本日のエントリーは終了です!

ちなみに、質問の解答です。
トマトのクラック(割れ目)の原因は水のやりすぎ!
トマトが熟していない青い?緑?の状態で多めの水をトマトにあげてしまうと、
まだ若くて表面が堅いトモトは最終的に割れてしまうそうです。

水のまき方(watering)も野菜栽培では超重要な要素の一つです!



課題が一つ終了、っほ。。。

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今学期の2大授業(勝手に自分が決めている)であるピーターホッブス教授の熱帯作物システム論とロビン・スティーブ両教授率いる野菜生産基礎概論がどちらも毎回刺激的な授業をしてくれています。

ピーター教授の授業は、毎回、課題が多くて大変なのですが、
入念に授業が設計されているので、新しい熱帯作物の知識を大苦戦(笑)しながらも、楽しく勉強しています。

今日は熱帯地域におけるマメ科(legume)についての講義が一つと、お昼を挟んでコンピュータールームにて、チームにての作業がありました。

朝の講義に参加するためには、課題の論文や本を先ずは読み、その上で、その感想・質問・要点のまとめ・コメントなどを前日までにクラス用のwebに投稿しなければいけません。

これが先ずしんどい。

課題は本当に熱帯作物の基礎的なところなんですが、なかなか理解しにくいです。
これ、英語の問題と背景の知識が乏しいから、やたら時間がかかります。

でも、この背景の知識のない状況で、自分が学びたいと思っている内容を、英語でinputしていく作業は本当にいい勉強になります。

そして、これをwebに投稿するのもこれまたひと苦労です。

先ずは英語の問題。そして、やっぱり投稿するなら、それなりに意味のあるものにしたいと思っているから時間がかかります。なぜならば、ある意味ここは英語の苦手なものにとってはチャンスだからです。講義になると、英語でディスカッションになってしまい授業についていけないこともちらほらあるのですが、投稿はじっくりといいたい内容を考えたうえで、発言できるからです(実際はいつも期限ぎりぎりに投稿する。)しっかりとした意見を投稿すると、次の人達が、その意見を引用したり、発展させたりしてくれます。逆にあんまりしょぼことばっかり書いていてもクラスへの貢献度は低いですよね。自分の売りはいまのところは現場の経験があるということでそのあたりのネタを使った投稿をしています。すると授業で、そのコメントを先生が引用してくれたりするので、やっぱりモチベーションがあがりますよね。

今日はマメ科のお話でしたので窒素固定についての議論が盛んにされました。

内容が完全に咀嚼できていないのですが、上述のwikipediaの説明よりはわかりやすい説明をしてくれたり、我々が現場にいった際に直面する問題点などのついての話が多く、非常にためになります。

例えば、マメ科の作物はアフリカやインドの農村では、間作といって、もろこしとササゲ豆を一緒に育てられたりするのですが、このメリットは当然単位当たりの収量が増えます→収入が増加する。逆にデメリットは、収穫や雑草抜きなどにより手間がかかる→労働力が増える。すると、収入が増えても、労働が増えたらあんまり時間当たりの収入はかわらなかったりしますよね。

また、先程の窒素固定により、ササゲ豆の窒素固定作用により土壌が肥沃になり、もろこしの成長が促進されるというwin-winの関係が生まれる場合と、窒素により土壌のバクテリアが急劇に成長して、逆に土壌から養分がなくなっていく場合があるそうです。そして、他に大事なポイントは、マメ科の作物はとにかく単価がやすいので、作っても高く売れないといった問題もあるそうです。

よって、必ず現場での経済的状況など、システムとしての状況を確認しないかぎり、単純に収入向上といいう観点から間作を推進してはいけないとのことでした。

自分がいたボツワナでもこの間作はされていたのですが、もっと深く観察しておけばと。。。。。
いやいや次回の現場でこんな知識が必ず役にたってくれると思います。

最後は日々の生活の写真です。


あまりにも美しい風景ですが、普通にこれ学校のキャンパスの中です。キャンパスの中ですよ!


新しい住居。この建物も相当年代物だそうです。


僕の愛車!オーバーホールを終えて僕の所へ戻ってきてくれました。結局、オーバーホール代を自分が持つことで、それで貸してあげるよってルーシーが。。。。。あんた本当に最高です!)




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毎日ブログを更新するのも、

ちょっとどうなの?って思うタイプなんですが、
やはり毎日が非日常のような環境にいるので、

どうしてもブログを更新してしまいます。

つまり、それだけ楽しい毎日で、日々の楽しかったことを忘れちゃうから、どうしても書き留めておきたい!ってことがこっとでは多すぎるんですね。


で、話をタイトルにつなげますと、、、フィランド人が普通にバーモンドカレー(近くのアジア系食材店でルーが売られている)を作っていて、、そのルーどうしたのかと思いきや、

以前日本人がバーモンドカレーを作ってくれて、食べたら美味かったから、以前にルーと買っておいたそうです。

で、『いいにおいがするね!(少しぐらいたべさせろよ!)』と話かけてみたところ、

無事にタッパーに1.5皿分のカレーを頂戴しました。

明日はチンしてそのカレーを食べてみます!


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